ゴールデンウィーク中の一枚、高速道路から人民広場をうねるように続く行列を目にして目的地を変更。行列の写真を撮ることにしました。左側の列は旅行者主催ツアー客。待ち時間なく入場できます。
入館するまで3時間待ちだそうで、炎天下で3時間並んだ後にあの膨大なコレクションを見学するって、革命時代の拷問だな。
こちらは5月28日。9:30ぐらいに到着して30分並んで入館しました。3時間ほど見学して帰る時に入場口を見るとガラガラ。入館時にセキュリティーチェックがあります。よほどの悪じゃない限り止められません。例えばこち亀のオチに出てくる大原部長的なヤツは入館ん出来ません。
1階で音声ガイドを借りられます。値段は40元/台、保証金として400元/台、もしくはパスポートを預ける必要があります。その他、ベビーカーや車椅子の無料化貸し出し、荷物預かりのサービスもあります。
展示品の番号を入力すると音声ガイドが始まります。110の展示物が対象ですが、これを借りると一日かかっても見切れません。ただ、書画と絵画は音声ガイドがありませんでした。
建物は全4階。もちろんエスカレーターで登ります。
館内は写真撮影可。書画と絵画のエリアはフラッシュ禁止です。彫塑はガラスケースに入れられることなく無く展示されているので、細かな彫り込みまでじっくり鑑賞出来ます。
北斎時代(550-577年)の石仏。絶妙なライティングで仏像の豊かな表情が浮かび上がります。後背と化仏も見事。
続いてメインの青銅器エリア。紀元前15~13世紀の物とされる酒器。これが日本に伝わると急須として用いられるようになります。中国の急須はお尻の部分に持ち手がきますが、この酒器から派生した日本の急須は、写真のように肩の部分に持ち手がつきます。(街道をゆく・江南のみちより)この殷代の青銅器は最も高く評価されていて、動物形や複雑な文様をあしらい、他の時代に無い独特の雰囲気を持ち合わせています。
西周時代(前11世紀頃~前771)になると青銅器は、王から諸侯への贈り物として鋳造され、銘文がきざまれるようになります。さてここでクエッション!この青銅器は討伐に成功した諸侯への記念品なのですが、ある機能を持ち合わせています。それはいったいどんな機能でしょう?(頭の中で草野仁と板東英二、黒柳徹子のやりとりを膨らませて下さい。)答えは博物館で!
漢王朝(前202~後220)になると青銅器は日常的な道具となります。特にこの時代、雲南省の滇(てん)族が鋳造した青銅器は写実的な装飾が特徴で、見る物の目を楽しませてくます。写真は貯貝器。当時は子安貝が貨幣として流通していました。つまり現代に続く貯金箱のルーツ。
続いて陶磁器エリア。
でも青銅器エリアで疲れちゃってメモ取らなかったのよね。確か三国時代の陶器だったと思うのだけど・・・
唐三彩!これはメモ無しでも分かりますね。唐代は外国の文化に対して非常に寛容で、都(長安)は世界各国から人々が訪れる国際色豊かな都市になります。阿倍仲麻呂が政府の官職を受けて活躍していたのはこの時代。特に陶磁器はササン朝ペルシアの影響が色濃く見られ、これまでになかった華麗な彩色が見受けられます。
唐代になると仏教は在来宗教であった道教を圧するほどの一大勢力となり、これまでにない圧倒的な数の仏教美術が制作されます。ただそれらはその後の乱世で多くが破壊されてしまいます。貴重なコレクションをじっくり観察して下さい。
唐代後期になると窯業地が国内各地にひろまり、中国陶磁史上、最も偉大とされる宋代に続く土壌が形成され始めます。特に青磁、白磁、黒釉陶器が周辺各国へ輸出され珍重されます。
作品と表題をセットで撮らないと何が何だか分からなくなります。同じ過ちを犯さないよう気をつけて下さい。管理人さん行き場を失ってます。
秀作は一つ一つガラスケースに収められ、360°全ての角度からその文様を鑑賞できます。
元代(1271~1368)になると景徳鎮が急速に繁栄し、他の地域を圧倒する作品を生み出します。明代(1368~1644)になると景徳鎮の陶磁器が主要輸出品となり、これが17世紀初頭に欧州で発生するシノワズリにつながります。
明代の景徳鎮には宮廷用の陶磁器をつくる官窯が確立され、五彩と呼ばれる繊細で美しい絵付けが特徴的です。
ようやく彫塑、青銅器、陶磁器が終わり3階にたどり着きました。ここまでに2時間半すでに体力の8割りを消耗しています。そこに来て訳の分からない書画!帰りたいです。ホームシックです。もちろん、館内には多数のベンチが設置されていますが、休んでも休んでも疲れます。
それが見事であることは分かるのですが、青銅器や陶磁器の圧倒的なコレクションの後だと、いまいち食いつけません。神戸牛の後に伊勢エビを出されても困るのです。ギャル曽根じゃないのです。
書画の次は印鑑です。急に小さくなりました。立体→面→点の展開にますます興味失います。すでに入館してすでに3時間経過していますが、この後に、貨幣、玉器、家具、少数民族工芸が続きます。管理人さんあまりのしつこさに腹が立って、写真撮らずに帰りました。事実、3~4階のエリアは最初の熱気が嘘ように冷め、皆早足で見学しています。
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